死ぬがよく候〈五〉 雲 cover art

死ぬがよく候〈五〉 雲

(小学館)

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死ぬがよく候〈五〉 雲

Written by: 坂岡 真
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深くからんだ故あって、廻国旅に出ていた元隠密廻り同心の伊坂八郎兵衛は、今では日本橋の路地裏に並ぶ陰間茶屋の一軒に居候している。
奉行所勤めの頃には「南町の虎」と恐れられ、遊行中には「百人斬り」と噂された剣の腕前を買われて、厄介事を起こす酔客を追い払うべく、用心棒を引きうけているのだ。
今日も、年端もいかぬ子を小脇に抱えた侍が刀を抜いて、取籠っているとの報せがあった。
急ぎ駆けつけて、侍の話を聞いてみれば、古河藩土井家八万石の勘定方・向井誠三郎と名乗るではないか。
なんでも、出世のために家財道具一切を質に入れ賄賂を贈り、さらには家中随一の美人と評された妹・琴乃までをも人身御供に差しだしたらしい。
だが、昇進の約束を反故にされたうえに、逃げ出した妹を成敗して来いと、無法無体な命を下されてしまう。
しかも下したのは妹の夫・楡木兵庫。
養子の兵庫は酒乱で、責めに耐え兼ねた先妻が首を縊って死んだという……。
苦境に立たされた兄妹を救うため、八郎兵衛は上州に建つ満徳寺へ向かうも、日光街道を迂回する。
なにか策があるのか?

一気読み、徹夜必至の剣豪放浪小説、最終巻!
©Shin Sakaoka 2019 (P)2024 Audible, Inc.
Historical Fiction
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